中村雅俊 統合小学校のため新しい校歌作曲、児童らとお披露目 

[ 2013年3月21日 19:07 ]

自らが作曲した市立鳴瀬桜華小の校歌を児童とともに歌う俳優の中村雅俊

 宮城県出身の俳優中村雅俊が、東日本大震災で被災した同県東松島市の2小学校が統合して4月に誕生する市立鳴瀬桜華小の校歌を作曲し、21日に児童や保護者にお披露目した。児童らとともに歌い、「長い間歌い続けて」と呼び掛けた。

 校歌の題名は「花になろう」。桜や鳴瀬川のせせらぎ、雪など四季の表情を静かなメロディーにのせた。「心と心が夢でつなげるように明日へ咲かせる花になろう」など復興への思いも込めている。作詞家の松井五郎さんとともに東松島を歩いて仕上げた。

 鳴瀬桜華小は浜市小と小野小が統合。中村はこの日、小野小で2校の児童ら約250人を前でギター片手に校歌を披露。ヒット曲「恋人も濡れる街角」も熱唱し、子どもたちは手拍子で声援を送った。

 浜市小は震災で校舎が大きな被害を受けたため、小野小を間借りして授業を行っている。市が女川町出身で震災後に地元に何度も足を運ぶ中村に校歌制作を依頼した。

 小野小5年の相沢真恋さん(11)は「やわらかくてやさしい感じの曲と思った。新しい友達と歌いたい」と話した。

 中村はお披露目会の終了後、「子どもの笑顔が親にも元気を与える。どういう曲を作るか悩んだが、子どもたちの純粋な歌い方に心を打たれた」と語った。

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2013年3月21日のニュース