歌舞伎座で櫓揚げ 江戸から受け継がれる幕府公認の証

[ 2013年3月4日 19:08 ]

 4月にこけら落としを迎える東京・銀座の歌舞伎座で4日、正面玄関にかかる唐破風(からはふ)の屋根に櫓(やぐら)を組み立てる「櫓揚げ」が行われた。松竹によると、江戸時代、芝居小屋の櫓は幕府公認の証で、歌舞伎座の櫓はその伝統を受け継ぐものだという。横幅約3・3メートル、高さ約2・7メートルの櫓を据え付け、歌舞伎座のシンボルである鳳凰(ほうおう)を染め抜いた紺色の幕で囲った。10年に閉場した旧歌舞伎座では、毎年11月に催していた「吉例顔見世大歌舞伎」や閉場前のさよなら公演の間、飾られた。今回、来年3月まで1年間続くこけら落とし公演期間中、設置される予定。

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2013年3月4日のニュース