藤本義一さん通夜に松居一代ら弔問 棺の上に直木賞コート

[ 2012年11月2日 06:00 ]

統紀子夫人(左)と話す松居一代

 10月30日に肺炎のため79歳で亡くなった直木賞作家で司会者としても活躍した藤本義一(ふじもと・ぎいち、本名ふじもと・よしかず)さんの通夜が1日、兵庫県西宮市の公益社西宮山手会館で営まれ、女優の松居一代(55)らが弔問した。

 棺にかけられた革のロングコート。統紀子夫人(76)によると、石原慎太郎氏が「太陽の季節」で芥川賞を受賞した際に同様のコートを着ているのを見て「俺も賞を獲ったら買う」と言い、「鬼の詩」で直木賞を受賞して手に入れた。袖を通さず肩に引っかけるのが好きだった。祭壇にはピース缶やシーバスリーガル18年など愛飲した品が並んだ。

 「11PM」で藤本さんの初代アシスタントだった安藤孝子さん(75)は「先月電話で話したのに、こんなに早く逝くなんて。にぎやかなのが好きな方だったので、あしたもにぎやかに送り出してあげたい」と語った。2日の葬儀で弔辞を読む放送作家の新野新氏(77)はスポニチ本紙の取材に「関西の軽文化を全国に発信した功績は大きい」と称えた。

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2012年11月2日のニュース