“快男児”桑名正博さん逝く 大らかに笑って“事件”語る

[ 2012年10月26日 17:43 ]

7月に脳幹出血で倒れ、意識が戻らず亡くなった桑名正博さん

 3カ月半の闘病の末、亡くなった桑名正博さんは、大らかな快男児だった。

 もちろんロック・シンガーとして、1979年に「セクシャルバイオレットNo・1」で、ヒットチャートのシングルとアルバムの両部門で1位を取ったのは当時でも画期的だった。

 1977年にマリファナ・薬物で逮捕され、執行猶予となった事件を引き起こした後で、ヒットのきっかけがCMソングに起用されたこともあって、ステージで歌う姿はちょっとテレくさそうだったが、素直に喜んでいた。

 上品なイケメンで映画にも出演。関西を拠点に長く音楽活動を続けていた。ミュージシャン仲間でも愛されるキャラクターで、マリファナ・薬物事件に関しても後年、昔話として笑って語ることもあり、おおらかだった。

 毎年大晦日恒例の「ニューイヤーワールドロックフェスティバル」のレギュラーメンバーとしても貢献した。同じメンバーではジョー山中さんも亡くなった。そして桑名さんが逝った。今年は2人がいないステージになる。それぞれ一時代を画した“達人”がいなくなるのは寂しい限りだ。

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2012年10月26日のニュース