桑名正博さん死去 59歳 闘病3カ月半意識戻らず

[ 2012年10月26日 17:03 ]

7月に脳幹出血で倒れ、意識が戻らず亡くなった桑名正博さん

 脳幹出血で意識不明の重体になり入院していた、歌手の桑名正博さんが26日、大阪市内の病院で亡くなった。59歳だった。葬儀・告別式は30日午前11時半から大阪市阿倍野区阿倍野筋4の19の115、やすらぎ天空館で。喪主は妻栄子(えいこ)さん。

 桑名さんは7月15日、脳幹出血で意識不明の重体になり、大阪市内の病院に緊急入院。13日には香川県小豆島でライブを行っており、周囲も予測しえなかった突然の事態だった。その後、意識不明の状態が続き、ついに目覚めぬまま息を引き取った。

 72年にロックバンドのボーカルでデビュー。ソロ転向後、79年に出した「セクシャルバイオレットNo・1」は化粧品のCMにも使われ、流行歌に。情感豊かでスケールの大きな歌唱力が魅力で、他に「月のあかり」「哀愁トゥナイト」などもヒットした。

 80年には歌手のアン・ルイスと結婚(84年離婚)。俳優としても活躍した。阪神大震災では、被災地でボランティア活動を行った。福祉活動にも取り組んだ。

 デビュー40周年記念ベストアルバム「GOLDEN☆BEST 桑名正博―MASAYAN 40Years―」が11月14日に発売されることになっているが、本人がリリースを目にすることはなかった。「セクシャル―」など約30曲を収録した2枚組。桑名さんが倒れた7月15日の数日前にも、都内で本人を交えて打ち合わせが行われていた。

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2012年10月26日のニュース