世界的バイオリニスト 諏訪根自子さんが死去…92歳

[ 2012年9月24日 22:01 ]

1946年10月、演奏会を行った諏訪根自子さん

 戦前から戦後にかけて世界的なバイオリニストとして活躍した諏訪根自子(すわ・ねじこ、本名大賀根自子=おおが・ねじこ)さんが今年3月に死去していたことが24日、関係者の話で分かった。92歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 3歳でバイオリンを始め、10代前半のデビュー当時から「天才少女」と評判となった。16歳からベルギーに留学し、第2次大戦中も欧州各地で演奏活動を続けた。ウィーン・フィルやベルリン・フィルといった名だたるオーケストラと共演、ナチス・ドイツ宣伝相のゲッベルスから贈られたストラディバリが愛器だったという。

 終戦後に帰国。日本でも高い人気を誇ったが、1960年ごろから公式な活動を行わなくなった。80年代に一時復帰し往年の腕前を披露して話題を集めた。

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