高倉健 新作「あなたへ」撮影地で漁師らにお礼上映

[ 2012年8月16日 19:49 ]

長崎県平戸市で開かれた映画「あなたへ」の上映会で、市民に囲まれる(左から)綾瀬はるか、(1人おいて)高倉健、三浦貴大ら出演者

 俳優高倉健が6年ぶりに主演した映画「あなたへ」のロケ地・長崎県平戸市で、撮影に協力した市民ら約300人を招き、同映画の上映会が開かれた。大漁旗で迎えられた高倉は「お世話になりました。ありがとうございます」と感激した面持ちで礼を述べた。

 映画は、妻を亡くした男が平戸市の海で散骨しようと、北陸から旅をする物語。平戸に映画館がないことを知った高倉の発案で、25日の全国公開より先に同市の平戸文化センターで披露された。

 上映後の舞台あいさつで高倉は、言葉は多くないものの「親切にしていただいた」などとあいさつ。地元の漁師浜川学さんは「高倉さんと身近に接したことは私の財産」と喜び、木山キミさんは「パワーをたくさん頂いた」と笑顔を輝かせていた。

 平戸の食堂の娘を演じた綾瀬はるかも出席し「(平戸は)肉も魚もおいしい」と食事に感銘を受けた様子。漁師役の三浦貴大は「海難救助(ライフセービング)をやっていたので、海の男を演じられてうれしかった」と振り返った。

 降旗康男監督の「あなたへ」は東京をはじめ長崎や富山、岐阜、兵庫、福岡の各都県で撮影。カナダで23日に開幕のモントリオール世界映画祭に出品される。

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2012年8月16日のニュース