細野晴臣 カナダへ タイタニック沈没事故生還の祖父しのぶ 

[ 2012年4月14日 07:05 ]

細野晴臣さん(細野さん所属事務所「ミディアム」提供)

 1912年4月の英豪華客船タイタニック号沈没から100年を機に、乗船者のうち唯一の日本人で無事救出された男性の孫に当たるミュージシャン細野晴臣(64)が、事故とゆかりの深いカナダ東部ハリファクスを15日から訪れる。

 当時、救援基地となったハリファクスには150人の犠牲者が埋葬されている。細野は船上で最後まで演奏を続けたとされるミュージシャンの墓や、葬儀が行われた教会を訪問し、祖父や事故の犠牲者をしのぶ。

 細野の祖父、正文さんは帰国後、他人を押しのけて救命ボートに乗ったなどと批判されたが、その後の調査で事実誤認と分かり、死後に名誉回復された経緯がある。

 細野は名誉回復までの間、つらい気持ちだったと米誌のインタビューで語っており、タイタニックにまつわる思いに一区切りを付ける旅となりそうだ。

 細野は現地に約1週間滞在し、当時の葬儀の様子を聞くほか、タイタニックの8人のミュージシャンをモチーフに結成されたオーケストラと交流する。

 ハリファクスでは、タイタニックが氷山に衝突して100年となる14日以降、さまざまな追悼イベントが開かれる。(共同)

続きを表示

2012年4月14日のニュース