アジアが認めた倉木麻衣 日本人9年ぶり外国人歌手部門賞

[ 2012年4月14日 06:00 ]

マカオで開催された「チャンネルV チャイニーズ・ミュージック・アワード」で外国人歌手部門賞を受賞、トロフィーを手に笑顔の倉木麻衣

 歌手の倉木麻衣(29)が13日、マカオで開催されたアジア最大級の音楽祭「チャンネルV チャイニーズ・ミュージック・アワード」で外国人歌手部門賞を受賞した。

 また、中国などで大ヒットした映画「画皮 あやかしの恋」の日本版主題歌に起用されることも決定。現地で「平民天后(ピンミンティエンホー)」の愛称で親しまれる倉木は「よりアジアの多くの人たちと強い絆をつくっていきたい」と話した。

 会場となった現地最大級のホール「ヴェネチアン・マカオ コタイ・アリーナ」にセクシーな黒のドレス姿の倉木が登場すると、6000人の観衆から大歓声が上がった。ステージでトロフィーを手にした倉木は「心から光栄に思っています。アジアの皆さんの活気あふれる情熱的な応援には、いつも心から感謝しているとともに、元気をもらっています」と話し、盛大な拍手を浴びた。

 倉木が受賞したのは、アジアで最も影響力のある外国人歌手に贈られる「ザ・モースト・ポピュラー・アジアン・インフルエンシャル賞」。日本人では03年の浜崎あゆみ(33)以来9年ぶり2人目の快挙となった。昨年9月に北京国家体育場(通称・鳥の巣)で行われた日中韓友好音楽祭に出演するなど、近年のアジアでの活動が評価されて受賞が決まった。

 現地での倉木の愛称は“親しみある天使”という意味の「平民天后」。フレンドリーに接する姿勢が受け入れられて若者たちに大人気で、この日のステージもVIP待遇。出番もいわゆる“トリ前”で、現在公開中の日中友好40周年記念映画「明日に架ける橋」の主題歌「Brave your heart」の中国語オリジナルバージョンを地元の人気俳優アレックス・ルー(26)とデュエットし、大きな拍手を浴びた。

 また、妖怪と人間の恋などを描き、中国全土で大ヒットした映画「画皮 あやかしの恋」(8月公開予定)の日本版主題歌を手掛けることも決定。映画スタッフから「ぜひ倉木さんに」と指名されたもので、主題歌をアレンジし、倉木が新たに日本語の歌詞を書き下ろすことになった。

 受賞後「これからもアジアでライブなどを通して皆さんともっと楽しい時間を過ごしながら、強く深い絆をつくれるように私も頑張りたいと思います」と話した倉木。さらに活躍の場を広げていくつもりだ。

 ≪キャラ大きな魅力≫音楽祭を主催する「チャンネルV」は60以上のチャンネルを有し、1日当たり1億人が視聴しているとされる巨大ネットワーク。同社の田明社長は倉木について「中国をはじめとするアジア圏の人にとって、彼女の音楽性の高さ、透明感のある歌声、そしてとても親しみやすく可愛らしいキャラクターは大きな魅力です」と強調した。

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2012年4月14日のニュース