ジョージ・クルーニー スーダン大使館前で抗議中に身柄拘束

[ 2012年3月17日 00:58 ]

ワシントンのスーダン大使館前で抗議活動中に拘束され連行されるジョージ・クルーニー(左)

 米首都ワシントンのスーダン大使館前で16日、同国の深刻な人権問題への抗議活動をしていた人気俳優ジョージ・クルーニー(50)が警察に身柄を一時拘束される騒ぎがあった。

 米メディアによると、クルーニーはスーダン政府による市民への攻撃などについて、社会の問題意識を高めようとデモに参加。大使館の敷地から退去するよう当局から3回警告されたが、従わなかったため連行された。父でジャーナリストのニックさんや複数の下院議員らも一時拘束された。

 数時間後に釈放されたクルーニーは報道陣に、スーダンの人権状況は「一刻を争う問題だ」と強調した。

 クルーニーは人権問題で熱心な活動を続けており、スーダン南部の南コルドファン州などを訪問したばかり。14日には米上院の公聴会で証言、スーダンの人権状況改善のため米政府がさらに関与すべきだと訴えた。

 スーダン南部では、スーダン軍と反政府勢力の戦闘が断続的に起き、食料不足などの人道危機も深刻化している。(共同)

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2012年3月17日のニュース