83年落語協会脱退…「立川流」創設、著名人弟子多数

[ 2011年11月24日 06:00 ]

立川談志さん死去

 談志さんは83年に真打ち制度をめぐって対立した落語協会を脱退。自身を家元とする立川流落語会を創設した。現在一門には真打ちが17人所属。上納金制度を採っており、直弟子は家元へ、孫弟子はその師匠へ指導料を払い指導を受ける。基本的に立川流の噺家は落語の定席には出演できないため、独演会や一門会を定期的に開催している。

 「落語界の東大」を自ら名乗り、目指したのは実力主義のエリート集団。年功序列で前座から二つ目、真打ちへと昇進していくほかの協会と違い、弟子の昇進に関しては厳しい技量的基準を設けた。二つ目昇進には落語50席と歌舞音曲、真打ち昇進には落語100席など。厳しい指導を受けた真打ちの腕前は確かで、志の輔、談春、志らく、談笑ら個性ある実力派を次々と送り出した。談志さんは「俺の弟子はどこへ出しても恥ずかしくない」と話していた。

 また、お金を払えば誰でも弟子になれるため、芸能人や著名人の弟子も多い。立川毒まむ志(毒蝮三太夫)、立川錦之助(ビートたけし)らがいる。

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2011年11月24日のニュース