尾崎豊さんの「遺書」公開 「先立つ不幸をお許し下さい…」

[ 2011年11月9日 21:30 ]

 「I LOVE YOU」や「卒業」などのヒット曲で知られ、1992年に26歳で亡くなった歌手尾崎豊さんの「遺書」とされる2通の全文が、10日発売の月刊誌「文芸春秋」に掲載されることが、9日分かった。

 「遺書」はジャーナリストの加賀孝英さんの記事中で公開されている。

 同誌によると、1通は「先立つ不幸をお許し下さい。先日からずっと死にたいと思っていました」で始まり、「さようなら 私は夢見ます」で終わっている。死の間際まで持ち歩いていたバッグの中に入っていたという。

 2通目は、妻子に宛てた内容で「あなたに世界、そしてこの世の全ての幸せを私なる尾崎豊より捧げます」などと家族への愛情をつづっており、死後1カ月たって見つかったという。

 尾崎さんは92年4月、東京都足立区の住宅街で泥酔した状態で見つかり、まもなく死亡した。死因は肺水腫だった。

 「遺書」を公開した理由について記事では、当時幼かった息子が成人し、アーティストとしてデビューしたことや、ファンから「尾崎ハウス」として親しまれた足立区の民家が10月に取り壊されたことを挙げている。

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2011年11月9日のニュース