モントリオール映画祭 「わが母の記」に審査員特別グランプリ

[ 2011年8月29日 10:26 ]

モントリオール世界映画祭で、審査員特別グランプリを受賞した映画「わが母の記」の一場面。役所広司(左)と樹木希林=松竹提供

 松竹に29日午前入った連絡によると、カナダで開かれていた第35回モントリオール世界映画祭で、同社配給の原田眞人監督の映画「わが母の記」が最高賞のグランプリに次ぐ審査員特別グランプリを受賞した。また瀬々敬久監督の映画「アントキノイノチ」が、革新的で質の高い作品に贈られるイノベーション賞を受賞した。

 「わが母の記」は井上靖の自伝的小説が原作。幼いころ母親に育てられなかった小説家が、老いて記憶が薄れていく母と心を通わせる家族の愛を描いた作品。ゆかりの静岡県・伊豆や沼津などで撮影された。主人公の小説家を役所広司、その母親を樹木希林、小説家の娘を宮崎あおいが演じている。来年、全国公開される。

 原田監督は静岡県出身。「突入せよ! 『あさま山荘』事件」や「クライマーズ・ハイ」などの作品で知られる。

 「アントキノイノチ」は、さだまさしの同名小説が原作。過去の事件をきっかけに心を閉ざした男女が「遺品整理業」という仕事を通して出会い、生きる力を取り戻していく姿を描く。主演は岡田将生と栄倉奈々。11月19日から全国公開。(共同)

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2011年8月29日のニュース