小沢征爾さん、中国公演を降板…検査と治療で入院

[ 2011年8月29日 19:45 ]

 9月に音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」の中国公演で指揮をする予定だった小沢征爾さん(75)が、検査と治療のためとして東京都内の病院に入院し、中国公演を断念したことが29日、分かった。音楽祭の実行委員会が発表した。

 実行委によると、渡航自体を取りやめた小沢さんは、中国の関係者に出した手紙で「ご迷惑とご心配をおかけし誠に申し訳なく思っております。近い将来、必ずまた中国に公演をしに行きます」とつづっている。

 小沢さんは同音楽祭の長野県松本市でのオペラ公演で4回指揮する予定だったが、初回の指揮後、過労などにより軽い肺炎と脱水症状を患い2回続けて取りやめ。27日に復帰していた。北京と上海での公演でもオペラ公演とオーケストラ公演を指揮する予定だった。

 9月からの中国公演は、今年で20回目となる音楽祭で初となる海外公演。小沢さんは6月の記者会見で「中国生まれなので、開催はうれしい限りだ」と語っていた。

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2011年8月29日のニュース