職業転々として俳優に 野性味躍動 原田芳雄さん 遺作は“男”の集大成

[ 2011年7月19日 13:44 ]

 におい立つような野性味がスクリーンに躍動した。19日死去した原田芳雄さんが映画で演じてきた人物は、体ひとつをよすがとして生きる男の魅力に満ちていた。

 高校を卒業後、日本人形の職人だった父親と衝突して家出。職業を転々とした後で俳優座養成所に入った。さまざまな社会経験が若き原田さんの骨肉を鍛えた。

 映画俳優として注目を集めたのは、長髪にジーンズ姿で一匹おおかみのやくざに扮した1970年の「反逆のメロディー」(沢田幸弘監督)。任侠映画の“様式美”を破壊するようなエネルギーは、若者が体制にあらがっていた時代の空気を吸い込んで撮影された作品だ。

 「竜馬暗殺」(黒木和雄監督)や「どついたるねん」(阪本順治監督)、「友よ、静かに瞑れ」(崔洋一監督)…。主役でも、主人公に立ちはだかる敵役であっても、その人物が味わってきた刻苦を体からにじませた。

 遺作となった「大鹿村騒動記」(7月16日公開)は、20年あまりタッグを組んできた阪本監督の作品で初の主演。サングラスにテンガロンハットの武骨でやや不器用な主人公は、原田さんが生涯かけて体現してきた“男”の集大成だった。

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