個性派俳優 原田芳雄さん死去

[ 2011年7月19日 18:33 ]

亡くなった原田芳雄さん

 映画「竜馬暗殺」「ツィゴイネルワイゼン」などで知られる個性派俳優の原田芳雄(はらだ・よしお)さんが19日午前9時35分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。71歳。東京都出身。葬儀・告別式は22日正午から東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は長男喧太(けんた)氏。

 劇団俳優座に入り、1968年にテレビ時代劇「十一番目の志士」と映画「復讐の歌が聞える」に出演。映画「反逆のメロディー」などのエネルギッシュなアウトローの役で人気を集めた。

 71年に退団後も映画「君よ憤怒の河を渉れ」「どついたるねん」など話題作に多数出演。中でも「美しい夏キリシマ」「父と暮せば」など黒木和雄監督作品への出演が多く、「竜馬暗殺」「祭りの準備」「浪人街」は代表作となった。

 「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」など鈴木清順監督の作品でも独特の存在感を示した。「歩いても 歩いても」や「オリヲン座からの招待状」では年齢を重ねた味わいを表現。2008年に早期大腸がんの手術を受けた後も俳優として活動を続けた。

 16日から公開中の映画「大鹿村騒動記」(阪本順治監督)に、長野県の村歌舞伎を自らテーマに選んで主演。11日、東京都内の映画館で完成披露試写会に姿を見せたのが最後となった。

 国内の各映画賞を多く受賞し、03年に紫綬褒章。ブルース歌手としても活躍した。

続きを表示

2011年7月19日のニュース