カズダンスの感動再び!チャリティー戦DVD発売

[ 2011年6月4日 06:00 ]

 東日本大震災の復興支援のため3月に開催されたサッカーチャリティーマッチ「日本代表×Jリーグ選抜」がDVDで9日に発売される。44歳の三浦知良(J2横浜FC)のゴールと被災地への思いをこめた“カズダンス”の感動がよみがえる。また日本代表のザッケローニ監督をはじめ、出場した選手ら総勢50人の被災地へのメッセージが収録されている。

 3月29日に大阪・長居スタジアムで4万人の大観衆を集めて開催されたチャリティーマッチ。試合前に全選手が直筆メッセージを書いた「がんばろうニッポン」のTシャツを着て、被災地への支援を表明した。そして試合では、ニッポンを元気づけたいと闘志を見せていたカズの劇的なゴールが感動を呼んだ。

 DVDのタイトルは「SAMURAI BLUE(日本代表)VS JリーグTEAM AS ONE」。感動的なゲームだけでなく、試合前やハーフタイムのロッカールームの舞台裏も収録。さらに、特典として選手らの被災地への熱いメッセージを吹き込んだ。

 Tシャツに書いた思い以上のものを、一人一人がじっくりとスピーチ。岩手県出身で、試合前に被災地入りしていた小笠原満男(31=鹿島)は「自分が被災地で見た光景は一生忘れることはありません。大きな被害を受けても必死に歯を食いしばり立ち上がろうとする方々の顔、援助・救助する方々の顔を思い浮かべながら、これからもサッカーを続けていきます」とかみしめるように語っている。

 さらに、イタリアから駆けつけた日本代表の長友佑都(24=インテル・ミラノ)は「世界中が日本を応援しています」と伝え、本田圭佑(24=CSKAモスクワ)は「自分たちを信じて、力になれると信じて行動しましょう」と鼓舞している。

 試合のシンボルとなったカズは「被災地のみなさん、気持ちは僕らも一緒です」と語り、ザッケローニ監督も「国民全員が一丸となって乗り越えていきましょう」と呼び掛けている。

 販売価格は税込1575円。収益は日本赤十字社に寄付される。通常の日本代表の試合のDVDは3000円程度で「多くの人に寄付の協力をしてもらえるように」との思いから格安での販売に踏み切ったという。

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2011年6月4日のニュース