夢を断念した“仲間”の分も…40人がタカラジェンヌへ第一歩

[ 2011年4月16日 10:41 ]

宝塚音楽学校の入学式で、記念写真に納まる新入生

 兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校(岩崎文夫校長)で16日、第99期生の入学式が開かれ、約24倍の難関を突破した40人がタカラジェンヌへの第一歩を踏み出した。

 入学式で岩崎校長は、東日本大震災で受験できなかった少女から99期生に宛てた「受験できなかったことは残念で悔しいが、宝塚に代わる夢を見つけ精いっぱい勉学に励みたい。お互い夢に向かって頑張りましょう」とする手紙を紹介。「思いをかなえられなかった人もいることを受け止め、将来に向け歩んでいただきたい」と述べた。

 新入生総代の佐藤優衣さんは「『清く正しく美しく』の教えを守り、立派な舞台人になるよう芸の道に精進します」と誓いを述べた。新入生は15~18歳で、東日本大震災で被害を受けた茨城県を含む18都道府県や香港から集まった。

 佐藤さんは入学式後、「東日本大震災の被災地のことを思うと胸が痛みます。舞台人として被災地の人に夢や希望を与えられるよう精進したい」と話した。

 入学後は日本舞踊や演劇、声楽など2年間の厳しいレッスンを積み、宝塚歌劇団へ入団する。

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