SMAP 20年ぶり野外行事!募金に12万人来場

[ 2011年4月3日 06:00 ]

 東日本大震災の被災者を支援するため、SMAPが2日、国立代々木競技場第1体育館前で募金活動を行った。ジャニーズ事務所の全所属タレントが登場するイベントの2日目で、SMAPが野外活動するのは91年9月のデビュー時以来。国民的アイドルの呼び掛けに、初日(1日)の約10万1000人を上回る約12万7000人が来場した。

 SMAPは5人そろって正午に登場。木村拓哉(38)は「I LOVE JAPAN」と刻まれたハート形と、日本の国旗形のバッジを襟元につけたスーツ姿。来場者の行列を前に「多くの人に支えられていることを実感しました。たくさんの協力ありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、香取慎吾(34)は「一つ一つが小さくても、合わせれば大きな力になる。皆さんの思いは必ず東北に届きます」と力を込めた。

 5人は来場者に「ありがとう」、被災地に「がんばりましょう」の思いを届けようと、約3時間にわたってトークを展開。来場者に手を振り続けた。舞台を下りてジャニーズJrの持つ募金箱に義援金を寄付したり、募金箱の横に立って協力を呼び掛けるなど、初日の1日には見られなかった場面もあった。

 野外イベントは91年9月、埼玉県所沢市の西武園ゆうえんちで、デビュー公演を行って以来で20年ぶり。至近距離でファンとふれ合い、稲垣吾郎(37)は「皆さんの愛と温かい気持ちを感じました」と被災地に寄せる思いを実感した様子。1人でも多くの支援が必要な時だからこそ、木村も「こういう距離感は大切だと思った」と話した。

 ジャニーズの他のグループと一緒にイベント参加したのは初めて。KinKi Kids、Kis―My―Ft2などとステージに上がり、香取は「僕もジャニーズの一員と実感できた」と笑顔を見せた。草なぎ剛(36)は「先輩後輩とバトンをつなぎ合ってる感じがして良かった」とグループの枠を超えた絆を実感した様子だった。

 初対面で緊張の色を隠せない5人組「A・B・C―Z」を「ABCマート」(シューズ店)と呼ぶなどして、会場の笑いを誘った中居正広(38)は「娯楽と不謹慎の境を模索しながらでしたが、笑顔で呼び掛けることが大切だと思った」と語った。

 ほかに関ジャニ∞、KAT―TUNなど計51人が入れ替わりで登場。土曜日ということもあり、前日を上回るペースで募金希望者が集まったため、予定より30分早い午前9時半にスタート。行列は1日よりも長く伸びて一時、同体育館の敷地をあふれ、最寄りの原宿駅まで達した。来場者が募金箱まで5時間以上並ぶ時間帯もあった。3日、同所で最終日を迎える。

続きを表示

2011年4月3日のニュース