真相は未だ闇の中「世界侵略:ロサンゼルス決戦」

[ 2011年2月25日 06:30 ]

1942年2月25日当時のロサンゼルスの様子

 今から69年前の1942年2月25日。第二次世界大戦中のアメリカ・ロサンゼルス上空で、発光する謎の飛行物体25機を米空軍のレーダーが捉えた。日本海軍の空襲と誤認した米陸軍は対空砲火を行ったものの、撃墜数はゼロ。米西海岸をパニック状態に陥れたこの事件は当時ラジオで中継されたほか、新聞の1面でも大きく報じられた。

 日本による真珠湾攻撃が行われたのが1941年12月8日。米西海岸沿岸でタンカーを撃沈するなど連合国軍に対し破竹の勢いで勝ち進んでいた日本軍に対して警戒心が強まっていた時期だっただけに、米軍の砲撃は1440発にも及んだ。

 当時はまだ「未確認飛行物体」や「地球外生命体」という言葉はなく、米軍にとって未知の存在へ攻撃を行った認識もなかった。ただ、実際には日本海軍がロサンゼルスを空襲したという記録はない。陸軍による観測用の気球と見間違えたとされる説もあるが、それでも10万人以上が“空を飛ぶ光る何か”を目撃していたことは事実で、真相は現在に至るまで闇の中。第二次大戦後になって、「あれは未確認飛行物体だったのだ」という主張もされるようになった。

 その後も世界各地で目撃される未確認飛行物体や地球外生命体の目撃証言や専門家の声を集めたウェブサイト「W.A.T.C.H.」が密かに立ち上がった。1942年当時の様子を語る映像が掲載されるほか、未知の物体の目撃情報を報じた新聞など、生々しい資料が大量公開されている。

 ロサンゼルスの未確認飛行物体目撃や世界各地での異星人との遭遇について触れるところから始まる映画「世界侵略:ロサンゼルス決戦」は、4月1日に全国公開。

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