一県一芸人 吉本が“お笑い駐在員”構想

[ 2011年1月5日 12:17 ]

記者会見する吉本興業の大崎洋社長(左)

 全国津々浦々まで笑わせに行きます―。吉本興業の大崎洋社長は5日、大阪市内で記者会見し、47都道府県に同社のお笑いタレントを住まわせる構想を明らかにした。それぞれのマネジメントを担当する現地駐在の「エリア社員」計47人を今春採用することも併せて発表。地方自治体などと組んで地元の知られざる魅力を掘り起こし、エンターテインメント事業と結び付け地域振興を図る。

 大崎社長は「地方に埋もれた名人や名物、祭りを、世界に向けて発信する小さな入り口をつくりたい」と述べ、来年創業100周年を迎える同社の新理念づくりにつなげる考えを示した。
 地方に駐在するタレントは、出身地を考慮して今春までに選ぶ方針。地元の“おもろい人”を発掘して全国的な有名人にしたり、さびれた観光地を再興させたりする。
 エリア社員は、2008年3月から今年3月までに四年制大学または大学院を卒業したか、3月卒業見込みで、出身地などゆかりの地域に「深い愛情を持っている」人が対象。応募する際に希望の勤務地を指定、採用されれば契約社員になる。
 就職サイト「リクナビ」で7日からエントリーを受け付ける。面接、筆記試験を経て3月中旬に内定する予定。
 また同社は、日本の流行や観光地を紹介する情報バラエティー番組を制作、今月7日から中国で放送するほか、米国のテレビ制作会社などと番組を共同企画、海外で販売する計画を発表した。

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2011年1月5日のニュース