阿部寛 正月に「新参者」“エピソード・ゼロ”

[ 2010年12月1日 06:00 ]

「赤い指~新参者 加賀恭一郎再び!」に出演する(左から)溝端淳平、阿部寛、黒木メイサ

 俳優の阿部寛(46)演じる加賀恭一郎刑事が帰ってくる!TBSで今年4~6月に放送された「新参者」の主人公・加賀刑事の第2弾ドラマを来年正月に放送。「赤い指~“新参者”加賀恭一郎再び!」(来年1月3日後9・00)で“エピソード・ゼロ”的な作品となる。阿部は「キャラクターを新たにつくり直すつもり」と意気込んでいる。

 原作は直木賞作家・東野圭吾氏(52)のミステリー「赤い指」。刑事・加賀恭一郎を主人公とした全8作の人気シリーズの7作目で、先にドラマ化された「新参者」は最新の第8作だった。
 「加賀恭一郎シリーズ」は加賀刑事の鋭い洞察力と深い情のあるキャラクターが人気でシリーズ累計は700万部を超える大ヒット。「赤い指」はある家庭を襲った悲劇の事件とともに、元警察官の加賀の父親をめぐる物語が描かれ、135万部を超える人気作品となっている。
 日本橋署に異動してきたばかりの加賀刑事を描いた「新参者」は、管轄の人形町で起きた殺人事件を手掛ける中、阿部が推察力の鋭さの中にほのぼのとした優しさのあるキャラクターを好演。初回視聴率21・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、平均視聴率15・2%のヒット作となった。
 今回も「新参者」の主要キャストだったタウン誌記者のヒロイン・青山亜美を黒木メイサ(22)、いとこで警視庁捜査1課の若手キャリア刑事・松宮脩平を溝端淳平(21)が引き続き演じる。山崎努(73)演じる父親と加賀刑事の謎や、青山との出会いや若宮が刑事になった理由などエピソード・ゼロ的な作品となる。
 阿部は「実は僕が加賀シリーズの中で一番好きな作品」と明かし、「新参者より(設定が)前の話なので、新参者でつくった加賀のキャラクターにとらわれずに、赤い指の加賀として新たにつくり直すつもりです」と意気込んでいる。
 伊與田英徳プロデューサーは「家族のあり方、絆を描いたドラマ。家族のそろうお正月に、皆さんのお年玉となるようなドラマにしたい」と話している。

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2010年12月1日のニュース