まじめな性格、体質、母の死…友里子さんは「悪い要因重なった」

[ 2010年11月18日 08:38 ]

 3年前からパニック障害などに苦しみ、15日に自ら命を絶った松平健(56)の妻で、元女優の松本友里(本名鈴木友里子)さん。精神科医の和田秀樹氏によると「今回の友里子さんほど悪い要因が重なったケースはなかなかない」という。

 「1つは性格要因で、まじめで完全主義の人は98点とっても2点だめだと思ってしまう。2つ目は体質要因。パニック障害とうつ症状は同じ脳内物質の欠乏とみられており、パニック障害だったということはうつになりやすい」と分析。3つ目は、母親が亡くなり病状悪化のきっかけが発生してしまったことで「対象喪失はうつの大きな要因。加えて自分の介護が行き届かなかったせいで亡くなったのではという罪悪感を持つこともある。献身的に介護をすればするほど亡くなった後の“荷下ろし”がうまくいかない場合がある」という。
 松平が「良い医師にめぐりあえなかった」と挙げている点も「現代は精神疾患の人が増えすぎて、良いと言われる医者ほど患者の話を聞く時間がとれなくなっている」と指摘した。

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2010年11月18日のニュース