4歳息子残しなぜ…松平健の妻、自宅で首つり自殺

[ 2010年11月16日 06:00 ]

06年4月、松平健と結婚式を挙げた友里子さん

 俳優松平健(56)の妻で元女優の松本友里(まつもと・ゆり、本名鈴木友里子=すずき・ゆりこ)さん(42)が東京都目黒区の自宅で首をつって死亡していたことが15日、分かった。警視庁碑文谷署は自殺とみて調べている。松平と結婚して5年、4歳の長男を残して自ら命を絶った友里子さん。同居していた実母が6月に亡くなり、周囲に「死にたい」と漏らしていたという。

 東京・目黒の高級住宅地に救急車のサイレンが響きわたったのは15日午前3時ごろ。近所の人は「真夜中にどうしたのかとビックリして跳び起きた」と話した。
 碑文谷署によると、泊まり込んでいたベビーシッターが、友里子さんが自室のドア上部にある金具のストッパーにひも状のものをかけ、首をつっているのを見つけて通報した。同署は自殺とみており「事件性はない」としている。遺書の有無は明かさなかった。松平は福岡で座長公演中のため、不在だった。

 松平とは91年のテレビ朝日「暴れん坊将軍4」や98年の舞台版で共演。04年10月に友里子さんが観劇に訪れて交際に発展し、翌05年10月に結婚。「14歳の年の差婚」と祝福された。06年4月には挙式・披露宴を行い、幸せいっぱいの笑顔が輝いていた。同年10月には長男が誕生し、友里子さんは育児と家事に専念。1カ月前にも長男の手を引き、幼稚園の送り迎えをする姿が目撃されている。
 現在の自宅に引っ越したのは1年半前。近所の人は「当時、夫婦でタオルを持って、仲むつまじい様子であいさつ回りをしに来た」と語る。当初は親子3人暮らしだったが、友里子さんの年老いた母親の和歌さんを呼び寄せて同居し、4人で暮らしていた。自宅の表札にも、松平の本名の「鈴木」と友里子さんの旧姓の「松本」の表札がかかっている。
 友里子さんは育児のほか、献身的に母親を介護していたようで、車椅子に乗る母親をデイケアセンターの車に優しく乗せる姿が何度も目撃されていた。松平も結婚当初、友里子さんのことを「体の弱いお母さんを面倒見ている。そういう家庭的なところが好き」と語っていた。
 そんな友里子さんに大きな異変があったのは今年6月に和歌さんを亡くしてから。元気をなくし、知人らに「死にたい」などと打ち明け、うつ状態にあったという。
 周囲によれば、全国公演の多い松平は仕事で自宅に帰れないことが多かった。近所の人も「ここ最近は松平さんを見ていない」と話している。友里子さんは最もそばにいてほしい人に、いてもらえなかった状態が続いていたようだ。

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