女優の南美江さんが死去

[ 2010年8月7日 16:23 ]

死去した女優の南美江さん

 多くの舞台、ドラマに出演し、上品なお年寄りの役など存在感ある演技で知られた女優の南美江(みなみ・よしえ、本名南波房江=なんば・ふさえ)さんが6日午前4時、肺炎のため横浜市の病院で死去した。94歳。広島市出身。葬儀・告別式は9日午前11時から東京都練馬区小竹町1の61の1、江古田斎場で。喪主はおいの打木宏(うちき・ひろし)氏。

 戦前、宝塚歌劇団で男役を務めたが、「戦争でロマンがなくなった」と退団し、1942年、文学座に転じた。以後、NLTなどを経て演劇集団円に所属。

 64年、「バージニア・ウルフなんかこわくない」で芸術祭奨励賞。多くの三島由紀夫作品に出演し、「サド侯爵夫人」(83年)で紀伊国屋演劇賞。「黒蜥蜴」など歌舞伎俳優坂東玉三郎さん演出の舞台にも出演した。NHK連続テレビ小説「ノンちゃんの夢」や「ムー」などテレビドラマのほか、映画でも活躍した。88年勲四等瑞宝章。

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2010年8月7日のニュース