5億円以上?海老蔵“プライスレス”披露宴

[ 2010年7月30日 06:00 ]

笑顔でケーキ入刀する市川海老蔵・麻央夫妻

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(32)とフリーキャスターの小林麻央(28)が29日、東京都港区の「ザ・プリンス パークタワー東京」で挙式・披露宴を行った。成田山新勝寺から史上初めて本尊の不動明王を持ち込んだ「御宝前結婚式」。約1000人が参列した披露宴では小泉純一郎元首相(68)らがあいさつ。麻央号泣のサプライズもあり、総額5億円以上とされる金額では表すことのできない“プライスレス”な豪華婚となった。

 縦80メートル、横30メートル。同ホテル地下2階のボールルームを2つ連結した巨大な宴会場。中央には長さ約70メートルに及ぶレッドカーペット。その上を紋付きはかま姿の海老蔵と白むく姿の麻央は、招待客に頭を下げながら歩いた。
 海外の晩さん会を思わせる36卓の長テーブル。さらに、頭上には高級クリスタルブランド「バカラ」の1台2000万円のシャンデリア計21台が輝く豪華さ。すべてが“規格外”だ。午前11時10分に始まった御宝前結婚式には、成田山新勝寺から本尊の不動明王の分身を持ち込んだ。このような挙式は新勝寺1070年の歴史で初めて。
 披露宴もサプライズのオンパレード。ミシュラン3つ星に輝いた高級寿司店「銀座 久兵衛」の祝い膳(ぜん)で始まった料理は、同ホテルの料理長やフランス料理の名店「オテル・ドゥ・ミクニ」オーナーシェフの三国清三氏(55)らで構成。都内のウエディング業界関係者は「料理代が1人10万円に迫る豪華さ。ただこれだけの料理人を集めるのは困難で金額では表せない」と驚いた。
 その料理が運ばれた各テーブルには、成田屋の家の花「ボタン」が飾られた花瓶。ボタンは初春が見ごろで、この日のために約5カ月間も冷凍保存した特注品だ。
 最大のサプライズは海老蔵自身が演出した。披露宴のクライマックスとなる終盤、今月上旬に麻央の誕生石のルビー(7月)を掘り当てるためベトナムに渡航した映像を上映。岩場で自らクワを持ち、原石を持ち帰った。「君のことが好きだという気持ちがベトナムまで行かせた。これお守りとしてもらって」とルビーのネックレスを差し出すと、麻央は「とっても幸せ」と感激の涙をこぼした。
 ウエディング業者によると「総額5億円以上では」というこの日の宴は挙式から深夜の記者会見まで約12時間にわたった。歌舞伎界を引っ張る成田屋ならではの“プライスレス”な演出が満載だった中、招待客はもちろん、海老蔵にとっても最大のプライスレスは新婦の目からこぼれ落ちた大粒の涙だった。

 【披露宴アラカルト】
 ▼ウエディングドレス 桂由美さんがデザイン。約6カ月をかけ製作。すその長さ約4メートル、麻央の希望に沿ってスワロフスキーを約1万個ちりばめた。
 ▼色打ち掛け 披露宴のお色直し前に着用。8カ月以上かけ、京都の伝統職人が製作。大牡丹の柄があしらわれた。
 ▼ティアラ オーストリアなどを統治したハプスブルク家の最後の皇妃エリザベートが娘の結婚式のために贈ったもの。天然オパール3つだけで数億円の価値があるとされる。
 ▼ケーキ 土台70センチ、本体は7段重ね計2メートル以上。1番上には生花が飾られた。
 ▼引き出物 バカラのグラス「ミルニュイ」、かつお節、花柄の掛袱紗(かけふくさ)の3品。

 ◆主な出席者 坂田藤十郎、片岡仁左衛門、中村勘三郎、坂東三津五郎、中村福助、中村橋之助、市川染五郎、中村扇雀、市川亀治郎、中村勘太郎、中村七之助、市川右近、中村獅童、富司純子、扇千景、前田愛、松たか子、三田寛子、寺島しのぶ、中村玉緒、三田佳子、森喜朗、小泉純一郎、前原誠司、瀬戸内寂聴、海老名香葉子、津川雅彦、星野仙一、なかにし礼、篠山紀信、秋元康、林真理子、林家正蔵、林家三平、水谷八重子、中尾彬、池波志乃、香川照之、武豊、佐野量子、中田カウス、テリー伊藤、村尾信尚、伊藤英明、加藤あい、戸田菜穂、北沢豪、皆藤愛子(順不同、敬称略)

続きを表示

2010年7月30日のニュース