石川さゆり「長崎ぶらぶら節」が上演200回

[ 2010年7月23日 06:00 ]

「長崎ぶらぶら節」200回上演を達成し、淡路恵子(左)、近藤正臣、原作のなかにし礼(右から)に祝福される石川さゆり

 石川さゆり(52)主演の舞台「長崎ぶらぶら節」が22日、東京・日本橋浜町で行われた明治座公演で上演200回に達した。歌手の長期公演による同一演目では史上初めて。

 作詞家で作家なかにし礼氏(71)による99年直木賞受賞作品が原作。大正時代、長崎に生きた芸者愛八(石川)が思いを寄せる学者(近藤正臣)と小唄を伝承していく物語。06年5月4日に明治座で初演され、大阪、博多、名古屋を回った。

 作詞家としても石川に「風の盆恋歌」などを提供したなかにし氏は「小説を発表した98年、すぐ、ぜひやりたいと電話が来た」と振り返り「格段にうまくなった。小説の愛八像を全く無理なく演じてる」と手放しで絶賛。石川は「時代は違うが、私自身も38年間歌を探してきた女。すてきなお芝居に出合えた」と話した。

 今公演では「天城越え」などを手がけ5月に亡くなった作詞家の故吉岡治さん(享年76)の遺稿を元にした歌劇「夕焼けだんだん物語」も披露。「ひとつの演目にとらわれず、日々おもしろいことをやってお客さんに楽しんでもらえれば」とさらなる進化を誓った。

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2010年7月23日のニュース