勘太郎 海老蔵への助言なし「披露宴は置物でした」

[ 2010年7月23日 16:06 ]

「東海道四谷怪談」ゆかりの陽運寺を訪れ、舞台の安全と成功を祈願する中村勘太郎

 「八月花形歌舞伎」(東京・新橋演舞場、8月7~28日)で、「東海道四谷怪談」のお岩を演じる中村勘太郎が23日、ゆかりの陽運寺(東京都新宿区)を訪れて舞台の安全と成功を祈願した。

 お岩は、祖父の十七代目勘三郎や父勘三郎も演じた役。本堂での法要を終えた勘太郎は「(お岩役を)やるのが夢だった。3代続いてやらせていただくことはなかなかないので、プレッシャーを感じますし、いい舞台にしないといけないと思います」と神妙な面持ち。

 お岩役は、父勘三郎にとっても思い入れの強い役。「(父が)事細かに教えてくれます。四谷怪談は怪談と付くので、怖いものと思われがちですが、女性の悲しさ、苦しさ、切なさを表現できたらいいなと思います」と抱負を語った。

 伊右衛門を演じる市川海老蔵と共演。披露宴を開く海老蔵にアドバイスをしたかとの質問に「何もないですよ。自分の時は置物のようになっていました」と笑顔を見せた。

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2010年7月23日のニュース