テリー伊藤 映画「10億円稼ぐ」で初監督

[ 2010年7月22日 06:00 ]

ドキュメンタリー映画「10億円稼ぐ」を監督するテリー伊藤(中央)。打ち合わせの様子

 演出家のテリー伊藤(60)が映画を初監督した。タイトルは「10億円稼ぐ」(11月20日公開)。テリー自らが身銭を切ってキャラクタービジネスに参入し、10億円を稼ごうと奮闘する姿をありのまま伝えるドキュメンタリーだ。

 「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」などの人気バラエティー番組を手掛けたテリー。映画監督は念願だったといい「自分が経験したバラエティーであれば、人と違う面白い作品が撮れると思った」と企画したのが「10億円稼ぐ」だ。
 「ミッキーマウス」「ハローキティ」などのキャラクターを使用したビジネスに着目し、08年10月から始動。軍資金は愛用のバイクなどを売って工面した300万円だ。コウモリのオリジナルキャラクター「ナニティセブンオーハート」を誕生させ、ライセンス契約を結ぼうとメーカーなどを回る姿をカメラに収めた。回したVTRは500時間を超えたという。
 「天才・たけし…」で人の寝起きをバズーカ砲で襲撃する“超どっきり企画”で人気を集めたテリーらしく、今作でも約300社の企業を本人自ら突撃訪問。有名人の襲撃を受けて驚く社員らとの軽妙なやりとりは、素人を使った演出で定評のあるテリーならではだ。
 10億円の目標に向かって企画は現在も進行中。「ちゃんと稼いだら、次は20億円稼ぐ映画を作りたい。水野晴郎さんのシベリア超特急シリーズならぬ“稼ぐ”シリーズにしたい」と意気込み。金額が増えるほど、借金を抱えるリスクもありそうだが「実際に稼げていなくても“稼いでる”と言い張って続けるのも面白いかもね」と話している。

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2010年7月22日のニュース