臓器移植大使の杏「人生の大切さ伝わった」

[ 2010年7月16日 06:00 ]

「Gift of life」プロジェクトオープニングセレモニーで自身の手による母子像画を披露する杏

 モデルで女優の杏(24)が15日、東京・六本木ヒルズで行われた臓器移植について考え、自分の意思を持つ「Gift of Lifeプロジェクト」のオープニングセレモニーに出席した。改正臓器移植法が17日に施行されるのに合わせ開催されるもので、杏は同プロジェクトのアンバサダーを務めている。

 プロジェクト・イベントの一つ「いのちのギフトありがとう」をテーマに行われている「Gift of Life15周年記念作品展」の会場。臓器移植を受けた子供らの絵画や書約40点が飾られている。杏は「(幸せを喜んだり、祈ったりするという意味での)“ことほぐ”という言葉がすぐ浮かびました。絵や文字から人生の大切さや日常のキラキラした瞬間、エネルギー、パワーが伝わってきて驚きました」と感想を述べた。杏自身も初めて描いたというカラフルで大きなサイズの「母子像」を出品。「昔からずっとある普遍的な幸福。人と人とのつながりを考えたら、母子像になった」という。
 セレモニーには患者代表として歌手の松原のぶえ(48)も参加。昨年生体腎移植を受けた松原は「新しい人生をいただけたと感謝しています」としみじみ。杏は「命の大切さをあらためて感じました。(アンバサダーは)意味のある役目。臓器移植に関して知ること、伝えること、語り合うことを広めていきたい」と抱負。同展は19日まで。

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2010年7月16日のニュース