「矢立のスギ」で杉良太郎の「矢立の杉」が聴ける

[ 2010年7月8日 20:23 ]

「ゼンマイ式音声ガイド」が設置され、感激の杉良太郎

 俳優で歌手の杉良太郎(65)が8日、山梨・大月市の笹子峠にある山梨県指定天然記念物「矢立のスギ」近くに設置された「矢立の杉 ゼンマイ式音声ガイド」の除幕式に出席した。

 杉は2008年5月に「矢立のスギ」を題材にして大地良名義で自身が作詞・作曲した「矢立の杉」をリリース。同8月には「矢立の杉」の歌碑と、杉が寄贈した「身代り両面地蔵菩薩」が建立され、大月市の観光名所の一つになっている。今回は、さらなる観光PR、観光客の集客のため「ゼンマイ式音声ガイド」が設置された。
 装置は高さ190センチ、幅73センチの大きさで、ハンドルを回す(ゼンマイを巻く)と、そのゼンマイに蓄えられたエネルギーでモーターを回して発電するしくみ。電池、電源が不要で、環境にやさしい仕様になっている。2つのボタンがあり、一つは杉の歌「矢立の杉」が聴け、もう一つのボタンは「音声ガイド」として矢立の杉の説明が聞ける。
 「矢立のスギ」は樹齢1000年以上で、笹子峠を通って合戦に赴く武士が必勝を祈願して矢を射ったことが由来と言われ、樹高28メートル、根周り14・8メートルで、幹の中は空洞になっている。
 自らハンドルを回して同装置から流れる自分の歌を聴いて感激の杉は「『矢立のスギ』はいろんな歴史を背負っていまして、幹の中が空洞になっていて、芯のところをやられてから生きている杉というのは世界にも類がない。『ゼンマイ式音声ガイド』によってさらに観光客の方々が増えるといいですね」と話していた。

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2010年7月8日のニュース