シェー!浅野忠信が天才・赤塚不二夫さん役

[ 2010年7月8日 06:00 ]

08年に亡くなった赤塚不二夫さんを演じる浅野忠信

 浅野忠信(36)が08年8月に亡くなった漫画家の故赤塚不二夫さんになる。映画「これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫」(監督佐藤英明)で来年初夏公開。長年連れ添った担当編集者の目線から、赤塚さんの破天荒な人物像とさまざまな事件が描かれる。「バカボンのパパ」や「イヤミ」にも扮する役どころを、クールな二枚目がどう演じるか注目を集める。

 天国の赤塚さんも「シェー」と驚く?配役だ。
 ギャグに生きた赤塚さんを演じる浅野は、劇中でイヤミやバカボンのパパに扮するほか、セーラー服姿や股間に白鳥の頭を付けたバレリーナ姿を披露。ナンセンスそのものの大騒ぎを繰り返す。
 これまでのイメージを一変する役どころだが、浅野は10年前、赤塚さんの漫画「ギャグゲリラ」に後書きを寄せたほどの大ファン。映画の企画を聞いた際には「この役はほかの人にやらせたくない」と強く訴えた。
 岡田真プロデューサーは起用理由について「似ている人を起用して単なるモノマネにしたくなかった。赤塚さんの精神性を誰よりも理解し、演技力と存在感を持つ浅野さんは適役」と説明。浅野は「この役をやれることが本当にうれしい。僕の感じていた魅力を伝えられるように楽しみます」と意気込んでいる。
 今月2日に出演者、スタッフ約80人が集まった際には、浅野が音頭を取り全員で「シェー」のポーズを取るなど現場も盛り上がっているという。撮影は4日に始まり、11月に完成する。
 35年にわたって赤塚さんを担当した小学館の元編集者・武居俊樹氏の著書「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」が原作。映画では「おそ松くん」や「天才バカボン」などの代表作を生み出した60~70年代の赤塚さんが描かれ、編集者を女性(堀北真希=21)にするなどの脚色を加える。バカボンやニャロメ、チビ太など人気キャラ約40体もアニメで登場する。
 堀北もベルトで浅野の尻を叩いたり、学ラン姿を見せるなど新境地に挑戦。「誰かを支えようと頑張り、自分も成長する。すてきな役をいただきました。私も頑張って赤塚さんの本気の遊びについていきたい」としている。

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2010年7月8日のニュース