貫地谷しほり似?竜馬の婚約者は「美人」

[ 2010年4月4日 15:40 ]

 坂本竜馬と婚約し、生涯竜馬を愛したとされる千葉佐那(1838~96年)が、武芸に優れ、とても美人だったと愛媛県宇和島市の宇和島伊達文化保存会が所蔵している宇和島藩8代藩主伊達宗城の記録「稿本藍山公記(こうほんらんざんこうき)」に記載されていることが分かった。

 NHK大河ドラマ「竜馬伝」の中では女優の貫地谷しほり(24)が熱演。最近では女性を中心に佐那のファンが増え、墓参りに訪れる人もいるという。
 「稿本藍山公記」には宗城の日記や藩の記録が編年体で収めてある。1856年6月19日の部分で、伊達家の姫君に剣術を教えていた19歳の佐那について「左那ハ、容色モ、両御殿中、第一ニテ、薙刀ニモ、熟達シ」と記していた。
 竜馬の研究で知られる京都国立博物館学芸部室長の宮川禎一さんが佐那に関する史料を探していて確認。「佐那の実像について当時の史料はほとんどなく貴重」と話している。
 佐那は「北辰一刀流」を開いた千葉周作の弟、定吉の娘。剣術の修行のため江戸に出て、定吉の道場でけいこしていた竜馬と知り合った。
 佐那に関する記述は5カ所あり、江戸にあった伊達家の二つの屋敷に出入りする女性の中で、宗城が佐那を一番美人とみていたことが分かる。
 宮川さんは「これまで竜馬の手紙に同様の記述はあったが、多くの女性を見る機会がある殿様が記録していたことで客観性が出た」としている。

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2010年4月4日のニュース