意識不明から復帰…綾戸智恵「不死鳥ライブや」!

[ 2010年3月28日 06:00 ]

公演後、会見では目を潤ませる綾戸智恵

 今月19日に精神安定剤を多量に摂取して意識不明の重体となり、入院していたジャズシンガーの綾戸智恵(52)が27日、大阪・岸和田市立浪切ホールで公演し、ステージ復帰した。

 「まいど~!ただいま」と元気に第一声。「きょうは不死鳥ライブ。皆さんがいるから演奏できるんだと身にしみました」と笑顔で続け「テネシーワルツ」など全17曲を熱唱。5日間の入院生活を「まるで3カ月間ハワイにでもいたみたいでした」と振り返った。
 終演後の会見では、精神安定剤のほか、顔のゆがみの矯正手術を受けるため痛み止めなど複数の薬も服用していたことを明かし「悪い要素が重なった」と説明。「酔っぱらったような状態になったが覚えていない」という。
 6年前に脳梗塞(こうそく)で倒れ、2年前には足を骨折した同居中の母親(84)を1人で介護。その様子を公表してきたが、ライブ活動などとの両立で「介護疲れは確かにあった」と認めた。そして、目を真っ赤にしながら「1時間ごとに起きる生活が6年続いた。母の介護は“自分でないと”って思っていた」と話した。
 40歳を過ぎた98年にデビュー。これまでも乳がんを患い、肝臓へ転移、抗がん剤の副作用で声帯にポリープができるなどの逆境を乗り越えてきた。「これからは頑張りすぎないように、頑張ります。何歳になっても歌っていけるよう頑張りたい」と誓った。

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2010年3月28日のニュース