赤坂被告 覚せい剤再入手の理由は“新宿のせい”

[ 2010年3月4日 06:00 ]

公判を終えて千葉地裁を出る赤坂晃被告(左)

 覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われたアイドルグループ「光GENJI」の元メンバー赤坂晃被告(36)の初公判が3日、千葉地裁で開かれ、被告は起訴内容を認めた。07年11月に同法違反(所持)の罪で有罪判決を受け、執行猶予中。再び手を染めた理由に関し「新宿という環境が(覚せい剤を)入手しやすい場所だった」などと話した。検察側は懲役2年を求刑し、即日結審。判決言い渡しは30日の予定。

 赤坂被告は黒いスーツ姿で入廷。顔見知りのファンが10人ほどいたためか、傍聴席を見やるとすぐに視線をそらした。裁判官から職業を聞かれると「無職です」。昨年12月28日に東京・新宿区のホテルで若干量の覚せい剤を吸引したとする起訴内容を「間違いありません」と認めた。
 被告人質問で、覚せい剤を使用した理由について、(1)多系統萎縮症を患っている父親の介護のストレス(2)昨年8月から店長として働いていた東京・新宿歌舞伎町のカラオケバー「ルクソール」のオーナーと給与面などをめぐって対立(3)新店舗の出店構想が軌道に乗らなかったこと――を挙げた。
 逮捕現場となった同ホテルに定宿していたといい「新宿という環境が入手しやすい場所だった」とも。その上で「つい手を出してしまった。自分の意志が弱かった」と述べた。
 検察側は冒頭陳述で、赤坂被告に新店舗の出店資金などを出資する予定だった男に「あるけど、どう?」と覚せい剤を勧められ、昨年12月10日に無償で譲渡を受けたと指摘。これをあぶって吸引し、その余りを同28日に再び使用したとした。
 赤坂被告は男から覚せい剤を勧められた際、07年の所持事件の記事を見せられたと証言。これに対し検察官は「見せられてすぐ(誘いに)乗っちゃうの?ハードルが低すぎないか?」とあきれ返った。赤坂被告は20歳ごろに京都で知り合った元舞子の女性から男を紹介されたという。
 千葉県警は昨年12月26日に覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕したその男の滞在先として同ホテルの部屋を同28日に家宅捜索。部屋にいた赤坂被告の尿検査で覚せい剤の陽性反応が出たことから、翌29日に同被告を逮捕した。

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2010年3月4日のニュース