間寛平「台本読めないけど」イラン映画で主演

[ 2010年2月18日 06:00 ]

映画主演に張り切る間寛平(C)間寛平アースマラソン製作委員会

 マラソンとヨットで世界一周する「アースマラソン」に挑戦中のお笑いタレント・間寛平(60)がイラン映画に主演することが17日、分かった。前立腺がんをおして挑戦を続ける姿に感銘を受けたイラン人のカマル・タブリズィ監督(50)が、寛平のイラン入りに合わせて企画。すでに同国の俳優らがクランクインしており、本人役で出演する寛平も今月下旬に撮影に臨む。

 不屈の挑戦を続けるジャパニーズコメディアンは、ついにイランの映画界をも動かした。タイトルは「ラン アンド ラン(ペルシャ語タイトルはDavidam o davidam)」。寛平はアースマラソンに挑戦中の「KANPEI」として主演する。
 「ほんまにびっくりしました。夢のようです。アースマラソンのことを知って“映画をつくろう!”と思ってもらえたなんて本当にうれしい」
 イランの小さな村の学校に赴任した若い女性教師が、活気のない村人たちにあきれて村を出て行こうとした時、日本から走っている途中だという男が現れるという物語。
 寛平は過去に「ファンキー・モンキー・ティーチャー」(91年公開)などで主演経験はあるものの「(ペルシャ語の)台本全く読めないんですけど、主演って大丈夫かな」と、不安な心情ものぞかせる。それでも「演技下手ですけど、監督、演技指導お願いします。一生懸命頑張ります!」と前向きにコメントした。
 タブリズィ監督は「テヘラン悪ガキ日記」や「風の絨毯(じゅうたん)」などで日本の映画ファンにも知られた存在。走り続ける寛平の存在を知り「彼の挑戦、人柄をフィルムに収めることで人々に多くのエネルギーを与えられるだろうと考えた」と意図を説明。
 俳優やスタッフは寛平以外すべてイラン人。既に今月9日にクランクインしており、寛平自身も下旬に撮影に臨む。時期は未定だが、日本でも公開予定。同監督は「映画を通じて、この運動の真価を世界の人々に見せましょう」と寛平にエールを送っている。

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2010年2月18日のニュース