押尾被告 無罪主張も“おわびの切腹”宣言

[ 2010年1月27日 06:00 ]

 昨年8月、合成麻薬MDMAを一緒にのんで容体が急変した飲食店従業員田中香織さん=当時(30)=を放置し死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われ裁判員裁判となる元俳優押尾学被告(31)の弁護人が26日、都内で記者会見した。

 「必要な保護措置を取っており、遺棄行為には当たらない。えん罪であると判断している」との見解を述べ、公判で無罪を主張する方針。田中さんに合成麻薬MDMAを渡したとする麻薬取締法違反罪についても無罪を訴える一方、同じ合成麻薬であるTFMPPの所持罪については認めるという。
 弁護人によると、押尾被告は「田中さんが自分で持ち込んだMDMAを自分でのんだ」と主張。容体急変後、田中さんに心臓マッサージなどを行ったが死亡を確認した、と主張しているという。容体の急変から死亡まで1時間近くあったとする検察側に対し、弁護人は「数分程度の時間しかなく、救急車を呼んでも助からない可能性があった」としている。
 押尾被告は保護責任者遺棄致死罪で起訴されたことに「強い憤りを感じている」と話す一方、「(田中さんの)遺族の前で腹を切ってでもおわびしたい。私がついていたのに、一緒にいたのに…」などと謝罪の言葉も口にしているという。

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2010年1月27日のニュース