女優人生40年…高橋恵子「重み感じている」

[ 2010年1月20日 06:00 ]

 【09年毎日映画コンクール・田中絹代賞】大女優の田中絹代さんを顕彰して設けられた名誉の賞に高橋は「だんだん重みを感じてきています。これから女優として頑張りなさいと言われているような感じです」と恐縮した。

 「場所ははっきり覚えていませんが、1度だけ、ちょっと離れたところでお見かけしました。10代かハタチになったかの頃。真っ赤なコート。小柄でいらっしゃいましたけど、とても凛(りん)としていらっしゃった」
 「高校生ブルース」でデビューしたのは15歳。大映末期の看板スターから始まった女優人生も40年。花が咲いたのは早かったが「実は大器晩成と書かれたことがあるんです。それを今かみしめています」としみじみ。
 高橋伴明監督(60)との結婚が大きな転機となった。「関根恵子という名前が独り歩きし、素の自分からかけ離れていくような気がして。名前も自分で変えようと決めたんです」と振り返る。
 タレントで長女の秋山佑奈(26)がマネジャーを務めてくれている。6歳と5歳、2人の孫もいる。幸せな家庭に順調な仕事は「奇跡のよう」と感謝の言葉が口をつく。東京・明治座で「細雪」の舞台に立っている。長女の鶴子役。「自然を愛(め)でる日本人の心を大切にしたいし、60歳になったらコメディーをやりたい」と笑顔がはじけた。

続きを表示

2010年1月20日のニュース