“新人”八千草薫「役になりきって芝居」

[ 2010年1月20日 06:00 ]

受賞の喜びを語る八千草薫

 【09年毎日映画コンクール・女優助演賞】第58回(03年度)で田中絹代賞を受賞してから6年、八千草薫(79)が「ディア・ドクター」で末期がんの女性を持ち前の“おっとりした空気”で演じ女優助演賞に輝いた。「静かに、でも人の心に残る女優になりたいと思ってやってきました。華やかな場所は苦手なんですけど」と、早くも表彰式の心配をした。

 都会で医者をしている娘には自分ががんであることは言えないが、笑福亭鶴瓶が演じる無免許の医者にはすべてを打ち明ける。「鶴瓶さんがニセ医者だとは気がついてなかったんだと思います。そう考えながら演じました」と話した。
 宝塚歌劇団在籍中の55年には、全編イタリア撮影の日伊合作「蝶々夫人」に主演。米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「宮本武蔵」(54年)にも出演するなど、日本映画黄金期の大作で活躍した。57年に映画監督の谷口千吉氏(故人)と結婚。以後は舞台やテレビを中心に活躍した。映画で貴重なバイプレーヤーとなったのは2000年代に入ってから。「だから映画界では“新人”という気持ちなんです」と笑った。
 「緊張も何もなく、役になりきって芝居をしている瞬間があるんです。それが女優の楽しさ。今回もそういう瞬間がたくさんありました」。本人も納得の受賞のようだ。

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