拓郎 復帰ラジオで“恩人”加藤さんの思い出語る

[ 2009年10月20日 06:00 ]

ニッポン放送「吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」の収録で仕事復帰した吉田拓郎

 生涯最後の全国公演を体調不良で中止し、療養中だったシンガー・ソングライターの吉田拓郎(63)が19日、都内でニッポン放送「吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」(20日後10・00)の収録で仕事復帰した。その中で、親交の深かった加藤和彦さんが亡くなったことについて初めて心境を語った。

 加藤さんは、70年代に拓郎によって黄金期を迎えるフォークブームのきっかけを作った先駆者。そして拓郎の才能をすぐに見抜いた人物でもあり、72年の大ヒット曲「結婚しようよ」をプロデュースして、時代の頂点に押し上げてくれた“恩人”でもある。
 拓郎は「若者たちが自分の手で作る“日本の若者のポップシーン”を作ったさきがけとなったのはフォーク・クルセダーズであり、加藤和彦に間違いない」と多大な功績を解説。演奏家としても「ギターが本当にうまい。指が長いので、オレたちが不可能な指が届いているから、やわらかく弾く」と卓越した技術を持っていたことを強調。「結婚しようよ」の誕生秘話も明かしながら「天才肌のセンスとテクニックをもった男・加藤和彦、永遠なれ」と締めくくった。追悼トークは番組前の午後8時から編成した緊急企画「吉田拓郎オールリクエスト」で放送する。
 自身の体調については「ツアー中止時が30%だとしたら今は100%に戻った。元気が出てきたし、やりたいことも出てきている。現実を受け止めて、僕は僕で生きていく」と説明。来春から新作のレコーディングに入る意向だ。また、中島みゆき(57)から激励メッセージが届くと「来年、彼女のツアーに1カ所参加して“悪女”を弾きに行きたい」と明かした。

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2009年10月20日のニュース