格安DVD販売に待った チャプリンは「存続している」

[ 2009年10月8日 11:55 ]

 格安DVDで販売された俳優チャールズ・チャプリン(1977年死去)の映画9作品について、著作権の保護期間が続いているかどうか争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷(宮川光治裁判長)は8日、存続していると判断。DVDの制作会社側敗訴が確定した。

 71年の新法施行前の旧著作権法では、著作者個人が実名で公表した作品は死後38年間、著作権が保護されると規定。一、二審は、9作品の保護期間が続いていると認定していた。
 同じDVD制作会社の故黒沢明監督作品についても、一、二審は同様の結論を出しており、格安DVDが多く市販されている中、最高裁の判断が注目されていた。
 原告は、チャプリン映画の著作権を保有する海外法人。19~52年公開の「モダン・タイムス」「独裁者」「殺人狂時代」など9作品のDVD制作会社2社に対し、販売差し止めなどを求めた。
 一、二審判決によると、2社は9作品を無断で複製。DVDは書店などで1枚500円で販売された。
 2社は「個人ではなく、映画会社などが著作者。団体名義で公表されると、保護期間は公表から33年。著作権は既に消滅した」と主張していた。
 一審東京地裁は「制作、監督、音楽などを担当したチャプリンが著作者」とした上で、少なくとも死後38年間は存続していると指摘。二審知財高裁も「映画の全体的形成に寄与したチャプリンは著作者」とし、2社の控訴を棄却した。

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