松田翔太＆高良健吾が青春ムービーで初競演　

　来春に劇場版「ライアーゲーム」も控える松田翔太（２４）と「ノルウェイの森」が楽しみな高良健吾（２１）という実力派イケメン俳優が銀幕で初競演した。「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」（監督大森立嗣）で、骨太の青春ロードムービー。１１月開催の東京フィルメックスで特別上映され、来夏公開の予定だ。

　児童養護施設で兄弟のように育ったケンタ（翔太）とジュン（高良）。電動ブレーカーで壁を壊す仕事に汗を流す毎日だが、現場は過酷。２人は“ある行動”を起こした末にケンタの兄が服役中の網走刑務所を目指して北上する。物語はその過程を追いながら青春のやるせなさ、不安、希望といったものをリアルに活写。２人に絡むのが奥田瑛二（５９）とエッセイスト安藤和津（６１）夫妻の娘で、資生堂のＣＭでも活躍中の安藤サクラ（２３）だ。
　撮影を終えた翔太は「自分を意識せずに作品の中に生きられたことをスタッフに感謝しています」と満足げ。高良も「翔太クンは男らしく、熱く、役と同じように僕の兄貴のようでした」と充実感を漂わせる。
　「ゲルマニウムの夜」でデビューした大森監督は舞踏家で俳優の麿赤兒（６６）の長男で大森南朋（３７）の兄。若者たちの息吹を鮮烈にフィルムに焼き付けた。柄本明（６０）小林薫（５８）ら共演陣も豪華。製作サイドは海外展開も視野に入れている。

　▼高良　健吾（こうら・けんご）１９８７年（昭６２）１１月１２日、熊本県生まれ。主な作品に映画「ハリヨの夏」「Ｍ」「蛇にピアス」「ハゲタカ」、来年には「ノルウェイの森」の公開も控える。
　▼松田　翔太（まつだ・しょうた）１９８５年（昭６０）９月１０日、故松田優作さんと松田美由紀夫妻の次男として東京に生まれる。兄は俳優松田龍平。主な作品に映画「ワルボロ」「イキガミ」「花より男子ファイナル」、フジの主演ドラマ「ライアーゲーム」の劇場版は来年２月公開。