覚せい剤元落語家 病気克服も塀の中決定

[ 2009年9月12日 06:00 ]

 覚せい剤取締法違反の罪に問われた、がん患者を励ます活動で知られる元落語家笑福亭小松の夏東雁(か・とうがん)被告(52)=滋賀県草津市=に、京都地裁(入江克明裁判官)は11日、懲役1年6月(求刑懲役2年)の実刑判決を言い渡した。

 入江裁判官は判決理由で「執行猶予中の犯行で規範意識が鈍っている。社会的に違法薬物のまん延が問題になっており、厳しい対応が必要だ」と指摘した。判決によると、夏被告は6月中旬、大阪市天王寺区にある公園の公衆便所で、覚せい剤を使用した。
 夏被告は1972年、故六代目笑福亭松鶴さんに入門。97年に胃がんで胃と脾(ひ)臓を全摘出手術した。その後各地を徒歩で回り、「がん克服落語会」を開き話題になった。

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2009年9月12日のニュース