酒井容疑者の逃走手助け“社長”らの素性判明

[ 2009年8月19日 06:00 ]

酒井法子容疑者が身を寄せていた東大和市南街のマンション

 酒井法子容疑者(38)の覚せい剤所持事件で、同容疑者が所在不明になっていた8月3~8日の6日間の動向の詳細が明らかになった。協力していたのは、酒井容疑者の個人事務所の顧問を務めていた元弁護士(75)。同容疑者は自身の継母(62)と元弁護士の弟、その部下の運転手の4人で、東京都渋谷区、山梨県身延町、東京都東大和市、神奈川県箱根町の4カ所を移動していた。酒井容疑者は19日、拘置期間が延長される見通し。

 酒井容疑者の“謎の6日間”を援助していたのは、10年以上前から同容疑者と親交があり、個人事務所の顧問を務めていた元弁護士だった。
 19日発売の「週刊文春」によると、失跡中に協力していたのは元弁護士をはじめ、そのすぐ下の弟の建設業社長、四男にあたる弟で酒井容疑者と夫の高相祐一容疑者(41)の両方の弁護人を務めている「みやび法律事務所」の事務局長の3兄弟。
 高相容疑者が覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で逮捕された3日未明、東京・渋谷の現場に酒井容疑者が現れた時、高相容疑者が「社長」と呼んだ人物は、この建設業社長のことだった。その後は、社長と継母、社長の部下である運転手の4人で新宿から山梨へ向かい、現地で一夜を過ごした。
 翌4日には山梨・身延山付近で酒井容疑者の携帯電話の微弱電波がキャッチされ、マスコミが殺到する騒ぎになった。それを尻目に、4人は東京都東大和市に移動。元弁護士が所有し四男が一時住んでいたマンションで2泊、さらに元弁護士所有の箱根の別荘に2泊した後、8日夜に出頭した。
 スポニチ本紙の取材では、この3兄弟と酒井容疑者の関係は古く「デビュー前から(次男の社長が)肩入れしていた。継母が新宿の“美人喫茶”で働いていた頃からの知り合いらしい」と関係者。そのツテで、長男の元弁護士(6年前に資格はく奪)が、酒井容疑者がデビュー後に設立した個人事務所の顧問弁護士を当初から務めていた。
 現在、酒井容疑者らの弁護人を務めている「みやび法律事務所」は元弁護士との関係を否定している。知人らは「古い事務所スタッフは“ボス”と呼んでいますよ。“みやび”という名前も確か(元弁護士の)娘さんの名前から付けたはず」と話している。
 酒井容疑者の6日間の失跡をめぐっては覚せい剤の痕跡を消すためとの疑惑も持たれており、警視庁は協力者たちとの関係を慎重に調べている。

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2009年8月19日のニュース