小林尊、王座奪回へ「もう食べるだけ!」/ホットドッグ早食い

[ 2009年7月3日 12:08 ]

スポニチ

小林尊、ベルト奪還ならず/ホットドッグ早食い

小林尊、早食いで“新しいスタートライン”

 4日(日本時間5日)に行われる「ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権」に出場するため、フードファイターの小林尊(31)が2日、米ニューヨーク州に到着した。

 昨年は史上初の延長戦の末、悔しい敗戦。今年は雪辱を果たすべく、4月から準備を進めてきた。胃の容量を少しずつアップさせ、5月末にロサンゼルスで行われたピザの大会に出場。6分間で5枚と3/4を平らげて、ネイサンズ2連覇中のジョーイ・チェスナット(25)を退けた。

 6月からは通常のトレーニングに加え、ホットドックの練習を開始。「今年はパンの練習が大切だろうと思い、パンの練習を例年より多めにしました」。小林の分析によれば「現王者はパン系の食べ物を水につけて食べる大会に強い」。そこで遅れをとらないためにも、自らが考案し、現在主流となっているホットドッグ攻略法「ソロモンメソッド」に磨きをかけた。

 トレーニング以外の生活では心境の変化があった。「昨年までは非常にストイックに競技と向き合ってきたので、今年はトレーニング以外の時間は積極的に人と会ったり、楽しむようにしてきました」。必要以上に自らを追い込むのではなく、各競技のトップアスリートの話に耳を傾けるなどしてモチベーションを高めた。

 昨年は髪をオレンジと黄色に染めた“ホットドッグヘア”が話題を呼んだが、今年の髪型のコンセプトはズバリ“ビクトリー”。日本人としての存在感を意識して黒髪にし、後頭部にV字の刈り込みを入れた。「食べているときに映らないのが残念」と悔しがるほどの出来ばえだ。

 今後は2日に行われる記者会見に出席し、3日にはレセプションに参加。大会は4日午後12時40分に幕を開ける。「もう食べるだけです!日本人としての強い存在感を残せるよう頑張ります」。やり残したことはない。3年ぶりの王座奪回へのカウントダウンが始まった。

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2009年7月3日のニュース