遺書は…?遺族間でマイケル遺産問題が表面化

[ 2009年6月30日 10:47 ]

マイケル・ジャクソンさん

 急死した人気歌手マイケル・ジャクソンさんの母キャサリンさんは29日、遺産管理人への指名を米ロサンゼルス郡地裁に申し立てた。地裁はまた、ジャクソンさんの前妻らとの間に生まれた3人の子供について、キャサリンさんを一時的な後見人と認めた。遺産をめぐる遺族間の法的問題が表面化してきた。

 遺族は申し立てでジャクソンさんに遺書はないと見ていると主張したが、米芸能専門サイトTMZは、ジャクソンさんの弁護士が遺書の写しを持ち、裁判所に提出するつもりだと報じた。申し立てに対する審理は7月6日に開かれる。
 ニューヨーク・タイムズ紙によると、ジャクソンさんは1980年代以降、ヒットメーカーとして7億ドル(約670億円)を稼ぐ一方、不動産や美術品の購入など長年の出費で4億~5億ドルの借金があるとされ、正確な遺産は分かっていない。
 しかし急死後、世界中でCDなど関連商品が爆発的に売れており、新たに莫大な収入が生じるとみられている。
 ジャクソンさんには前妻デビー・ローさんとの間に生まれた12歳と11歳の子供のほか、母親が公表されていない7歳の子供がいる。子供3人は現在、キャサリンさんと暮らしているという。
 ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)によると、ローさん側も子供の後見人に関する対応を検討しているという。
 一方、ジャクソンさんの父ジョーさんは29日の記者会見で、葬儀日程は病理学者に依頼した独自の遺体解剖結果が判明してから決めると述べた。(共同)

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2009年6月30日のニュース