福山雅治 地元長崎県5万人に“音返し”

[ 2009年6月30日 06:00 ]

市議会議場で会見する福山雅治

 デビュー20周年記念の凱旋コンサートを8月29、30日に長崎市稲佐山公園で開催する福山雅治(40)が29日、長崎市議会議場で会見した。開催両日、長崎ビッグNスタジアムに県民計5万人を無料招待してパブリックビューイングを実施することを発表。県民約6万人分の署名で開催が決まった公演だけに「何かお返しできることはないかと思った」と考案した。

 ビッグなサプライズを用意していた。福山は壇上に立つと「稲佐山公園で開催する2日間のライブを生中継するパブリックビューイングを行います。2日間で5万人を無料招待します」と高らかに発表。音楽で地元に恩返ししようと公演名も「音返し!!」と題した。
 稲佐山公園での2日間公演のチケット3万枚は5月23日に発売され、即日完売。ファンクラブ会員が優先されるため、チケットを買えなかった県民も多く「同じ時間にライブを見て感動を共有したい」と企画した。18歳で長崎から上京して22年。「デビューから20年で培ってきた経験で地元に恩返しできることはないかと考えた。お祭りにしたい」と意気込んだ。
 発表の場に市議会議場が用意され、市長や県の観光振興推進本部長らも出席。9年ぶりとなる凱旋公演は県を挙げての一大イベントとなる。ボランティア団体「長崎青年協会」が昨年2月から3カ月間、県民6万3166人分の署名を集めて開催が決定。「友人から“おれも署名したよ”という連絡があった。感動したと同時に僕はそんなに(故郷から)遠い存在になってしまっていたのかと申し訳ない気持ちにもなった」と率直に感想を語った。
 昨年4月、長崎ふるさと大使に任命され、同月から約1カ月間、長崎県美術館で写真展を開催。主演映画「容疑者Xの献身」の先行試写会が長崎で実施されるなど、たびたび帰郷している。稲佐山は小学生の遠足でも登った思い出の場所。「こそばゆい気持ちになると思う。家族や友人の前で“カモン”とか“サンキュー”とか言ったことがないので恥ずかしい」と照れつつも「若い世代の人に何かしら可能性を感じてもらえる2日間にしたい」と意気込んだ。

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2009年6月30日のニュース