“和製マイケル”「まさかの悲報…いつもの戦略かと」

[ 2009年6月27日 06:00 ]

「STAR」の入口にあるマイケル・ジャクソンさんの像とまいける井上(右)

 25日にロサンゼルスで死去したマイケル・ジャクソンさん(50)のモノマネを21年間続けてきた芸人、まいける井上(50)が26日夜、東京・六本木のものまねエンターテイメントハウス「STAR」でスポニチアネックスの取材に応じ、心境を語った。

 まいける井上がマイケル・ジャクソンさんが重体と知ったのは朝のワイドショー。心肺停止と伝えるテレビを見ていると、「まさかと思った。来月にはイギリスでライブも控えていたし、(プロモーションのための)いつものメディア戦略かなと考えたりもした」と半信半疑だったという。それでも頭からは「心肺停止」の4文字が離れず、テレビを食い入るように見続けた。

 死亡が報じられると「頭が真っ白になった」と話し、突然の出来事に「6割くらいしか信じていない。いまでも4割くらいは悪い冗談と思っています」と気持ちの整理がつかない様子だった。

 活動拠点としている「STAR」で行われたこの日の公演では、追悼の意味を込めて、「特別にお願いして」ジャクソン5時代からのメドレーを歌った。まいける井上の得意とする「スムーズ・クリミナル」を歌った際には、「何度も胸がつまった」と振り返り、故人をしのんだ。

 「他のダンサーが“なんじゃこりゃ”と思うようなマイケル流のステップ。あとは有無も言わせぬカリスマ性。もうこれほどのスターは出てこない」。マイケルさんの魅力を知り尽くし、リアルに再現するまいける井上は、「STAR」で連日2回から3回の公演に登場(定休日は日曜、祝祭日)。「これまでの偉業を伝えるために一役買いたい。あらためてマイケルの凄さを知ってほしい」と今後も、モノマネを続けていくことを天国の故人に誓った。

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2009年6月27日のニュース