裕次郎さん“記念品”に空前応募75万通

[ 2009年6月16日 06:00 ]

故・石原裕次郎23回忌の応募ハガキ」が75万通と高く積み上げられた

 7月5日に国立競技場(東京都新宿区)で営まれる石原裕次郎さん(享年52)の二十三回忌法要で限定5万人に無料で配られる記念品をめぐり、石原プロモーションは15日、応募が75万1170通あったと発表した。この日は裕次郎さんが眠る総持寺(横浜市鶴見区)に、はがきを運び込み、渡哲也社長(67)らが抽選を開始。空前の応募数に、渡は「裕次郎さんの偉大さを再認識した」と語った。

 法要当日に国立競技場へ持ち込む本尊の前に、到着日ごとに分けたはがき入りの箱が並び、渡らが成功と安全を祈願した。
 約250箱が高さ約1メートル30のヤマ形に積み上げられ、総重量約2・5トン。3・5トンと4トントラック計2台に積み分け、総持寺に運ばれてきた。渡は「ファンの皆さまのお気持ちのこもったはがきを天国の裕次郎に届けたい」と手を合わせた。
 「75万通」に「ありがたくうれしい限りです。(亡くなって)22年もたってこのように愛されている。ファンの方々にお礼を申し上げたいです」と頭を下げた。会見前には敷地内にある“ボス”の墓に立ち寄り、「22年たってしまいました。これからも、足跡をけがさぬよう、私ども頑張ってまいりたい」と誓った。
 当選倍率15倍の記念品は、限定芋焼酎「一刻者」とメモリアルブック「昭和の太陽 石原裕次郎」のセットで推定1万円相当。渡は1枚引き抜くと「さいたま市の矢部さん!」と声を張り上げ、当選第1号となった69歳の男性の名前を読み上げた。
 応募は「国立競技場に総持寺を再現する」という仰天プランを発表した翌日(5月22日)から受け付け、6月10日の消印までで締め切った。前代未聞の法要を発案した名物番頭の小林正彦専務(73)でさえ、75万通は「予想以上」とビックリ。調布市の石原プロ内の「小会議室」を「はがき部屋」に変更し、保管してきた。今後、1週間をメドに10人のスタッフで抽選。別の15人が、同じ人に当たらないようにコンピューターでチェック作業を行う。その後、偽造防止の工夫をした引換券を郵送するという。
 無料で映画観賞会を開いた03年の十七回忌では、限定3万人に対し、応募は47万5000人だった。

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2009年6月16日のニュース