オスカー子役 ムンバイでスラム撤去で路上生活に

[ 2009年5月14日 21:35 ]

 14日付のインド紙タイムズ・オブ・インディア(電子版)などによると、ムンバイ市当局は同日、米アカデミー賞で作品賞など八部門を制した英映画「スラムドッグ$ミリオネア」で中心人物の子供時代を演じ、人気を博したスラム出身のアザルディン・イスマイル君(10)らの住居など、市内のスラムに建つ約50の小屋を強制撤去した。

 市当局は、下水溝の上の違法建築物撤去が目的と説明するが、イスマイル君をはじめエキストラとして出演した約20人の子供たちも家を失い、路上生活を余儀なくされることになった。
 イスマイル君は「どこにも行くところがなく、暑い中、路上にいるしかない」と悲しみに沈んでいるという。
 オスカーを受賞したイズマイル君らは、ムンバイのあるマハラシュトラ州から住居を供与される約束だが、いまだ実現していない。(共同)

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2009年5月14日のニュース